Parrot MamboをTinywhoopのバッテリーで動かす
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ちゃんと飛びます
みなさん、Parrot Mamboってご存知でしょうか?
仏Parrot社から出ていたもので、後に発売されたライバル機種であるDJI(Ryze Tech)Telloと比べ
- 専用のコントローラがあり、操縦が正確に行える(Telloは基本スマホ操作、コントローラも遅延ある感じ)
- 動画を機体にさしたmicroSDに直接記録できる(Telloはスマホに伝送した映像をスマホで録画するため、映像伝送がラグると録画動画もラグる)
- Wifi FPVの遅延が少ない(Amazonレビューにて計測した方がいらっしゃり、0.2秒のラグとのこと)
- キャノンやグラバー、FPVカメラなどモジュールを組み替えて遊べる
と、Mamboはトイドローンとしては最高の性能を持っていたと私は思っています。
私が1年ちょっと前にトイドローンからのステップアップで空撮機にするかレース機にするか迷っていた時、このMamboの低遅延FPVの感動をきっかけにレース機へのステップアップを決めたこともあり、私にとっては思い入れのある機体です。
が、Telloに価格と供給力で負けてしまい、ベストヒットにはならなかった印象です...
負けてしまったこともあってか、Parrot社はトイドローン市場から撤退。
....つまり...公式からのパーツ供給が途絶えたため、保守が難しくなってしまいました!
パーツ供給が途絶え主に困るのは消耗品であるモーターとバッテリーです。
モーターに関しては、Banggoodで同じサイズのモーターを買い、古いモーターのコネクタを、線を余裕をもって切り、線と線をはんだして直した経験があります。
正規品モーターと比べ1/4以下の値段(たしか4個で850円くらいだったはず)で直すことができ、こちらは今後も大丈夫そうです。
バッテリーに関しては、一応amazonで検索すると、社外品バッテリーが3つ+充電器で3000円程度で売っているのが確認できます
が、いつまで売っているのかわからないこと。
もうめったに飛ばさないトイドローン用に専用の形状のバッテリーを買って管理するのは嫌だ。
と思ってしまい、なかなかポチりたくありません....
前置きが長くなりましたが、本記事ではバッテリーの私なりの解決策について書いていきたいと思います。
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バッテリーを分解
こちら、パンパンに膨らんだ純正バッテリーたちです。
とりあえず開けてみました
めっちゃ膨らんでいます
基盤がくっついていました。あれ?「B+」「B-」...??
これはめっちゃ簡単な工作になりそうな予感ですw
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コネクタ
結論から申しますと、今回はTinywhoopのバッテリーを利用できるようにしたいと思います。
そのためのJST-PHコネクタを調達。
新品がもったいなく感じたので、ジャンク品からサルベージします。
必要なところだけをGet!!
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バッテリー基盤にコネクタをはんだ付け
まず、純正バッテリーの基盤からバッテリーパックを外します。
次に、基盤にコネクタをはんだします。
純正バッテリーの容量が550mAhで1セルです。
今回はTinywhoop用のバッテリーを2つ並列接続で電気を供給するようにはんだしました。
写真のように初めは付けましたが、機体にうまくバッテリーが刺さらなかったため、電線は延長することにしました(延長してはんだしたときの写真は撮り忘れました;;)
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バッテリーコネクタ部のシェル作成
基盤そのままでも押し込めば機体にくっつきますが、衝撃で取れても嫌なので、コネクタを固定されるように端っこのシェルだけ組み直します。
まずは先端部のみ切り出します。
表面を磨く
組付けました!こんな感じ
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機体へ差し込み
基盤そのままでも押し込めますが、今回は外れ防止シェルを作ったため、棒など使って機体に差し込みます。前述のとおり、配線は延長しました。
バッテリーがさせるくらいの余裕は確保できました!
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起動!!
飛びました!問題なさそうです!!
なぜ今更この機体を保守する必要があるのかというと、初心者・未経験者さんにドローンを体験してもらう機体として最高のものだと思っているためです。
もし体験イベントをやる場合も、TelloよりもMamboを触って欲しいと思ってます。
Tinyやってる方ならこの方法でMamboのバッテリー管理からは解放されます
是非お試しください^^